牛乳はカルシウムやたんぱく質が豊富に取れるため体によい飲み物です。
しかし、近年は牛乳が嫌いだったり、アレルギーがあったりといった理由で、牛乳が飲めない子供が多いといわれています。
丈夫で健康に育ってほしいと思うのが親心。
牛乳が飲めないお子さんに豆乳を飲ませてみてはいかがでしょうか。
豆乳は牛乳が飲めない子供におすすめの飲み物!
豆乳と牛乳の主な成分の比較
牛乳にはカルシウムや動物性たんぱく質が豊富に含まれています。
一方で豆乳は、カルシウムこそ牛乳より少ないものの、植物性たんぱく質が豊富です。
植物性と動物性の違いはありますが、たんぱく質ベースで比較すると牛乳と同等以上含まれています。
大豆に含まれる植物性たんぱく質は、動物性たんぱく質よりも吸収率が高く、吸収速度が遅いという特徴があります。
■たんぱく質含有量が多い。
■吸収率が高い。
= 効率的に吸収できる。
また、豆乳は植物性たんぱく質以外にもイソフラボンや鉄分などの栄養素も多く含まれており、栄養のバランスの取れた飲み物です。
100mlあたりの豆乳(無調整豆乳)と牛乳の栄養価の比較です。
(食品成分表より)
栄養価 | 豆乳 | 牛乳 |
エネルギーkcal | 46 | 67 |
たんぱく質g | 3.6 | 3.3 |
脂質g | 2.0 | 3.8 |
糖質g | 1.0 | 4.7 |
カルシウム㎎ | 15 | 110 |
鉄分㎎ | 1.2 | 0.02 |
豆乳は牛乳より低カロリー、低脂質で、
たんぱく質や鉄分などが多いことが分かります。
豆乳と牛乳の違いについての詳細は以下の記事をご覧ください。
豆乳を飲ませるメリット
上の表の通り、豆乳は畑のお肉と呼ばれるほど良質なたんぱく質が豊富です。
たんぱく質は子供にたくさん与えたい栄養素。
たんぱく質のメリットデメリットは以下の通りです。
たんぱく質は筋肉や骨、血液、内臓、皮膚などを構成する成分なので成長期の子供には必須要素。
たんぱく質が不足すると、免疫力低下、体調不良、貧血、大きなケガなどを引き起こす可能性が高まってしまいます。
たんぱく質以外の栄養素も豊富なので、
子供に豆乳を飲ませることで、
貧血予防
肥満予防
便秘解消
骨粗鬆症予防
悪玉コレステロールの低下
といったように、豆乳は成長著しい子供の身体つくりに適した効果を期待できます。
豆乳は子供にいつから飲ませてよい?
豆乳は子供の健康に良い飲み物です。
しかし、豆乳に含まれるタンパク質分子は大きいため、消化吸収器官が未発達の子供はお腹をこわしやすいです。
そのため、子供の発育状況にもよりますが、
生後6~8ヵ月から
(加熱して少しずつ)
12か月頃から
が好ましいといわれています。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
豆乳に含まれる女性ホルモンの影響は?
豆乳には大豆イソフラボンという女性ホルモンと似た成分が多く含まれます。
このおかげで美肌効果などの素敵効果を得られるのですが、飲みすぎは逆効果です。
飲みすぎてしまうと体内のホルモンバランスが崩れて女性ホルモンの割合が高くなってしまいます。
その結果、
女の子の場合
女の子は元々女性ホルモンが体内で生成されやすいです。
しかし、豆乳により必要量を遥かに超えた大豆イソフラボンを摂取してしまうと、
体つきや胸が早期成熟しやすくなったり、
初潮が早まったりする可能性があります。
男の子の場合
男の子の体内は通常、女性ホルモンより男性ホルモンの方が多い状態です。
男性ホルモンは男の子の身体に様々な作用をもたらします。
例えば声変わり。
声変わりの時期や低音化は男性ホルモンの一種であるテストステロン濃度に影響を受けます。
そのため、体内のホルモンバランスが崩れると、
声変わりの時期が遅くなったり、
通常よりも若干高い声になる可能性があります。
飲ませてよい量は?
適量であれば素敵効果を得られる豆乳。
たまにたくさん飲む分にはほぼ問題ありませんが、毎日飲みすぎると上記の悪影響を受ける可能性が高まります。
また、大豆のたんぱく質分子が大きいことから、消化器官が発達していない乳幼児は飲みすぎるとお腹をこわす可能性もあります。
子供に豆乳を飲ませるときは、
およそ2倍位に薄めて少しずつ体調を見ながら。
~3歳:
1日100ml程度。
~6歳:
1日200ml程度。
の分量がおすすめです。
なお、大人でも大豆イソフラボンの取りすぎは体に悪影響がある恐れがあることから、一日当たり200ml入りのパックを2パック程度(400ml程度)を上限にしたほうがよいといわれています。
まとめ
成長期の子供が取りたい栄養分が多く含まれている豆乳は積極的に飲みたいものです。
一方で飲み過ぎは逆効果の恐れがあるので、
およそ2倍位に薄めて少しずつ体調を見ながら。
~3歳:
1日100ml程度。
~6歳:
1日200ml程度。
の分量を与えるようにしましょう。