豆乳は栄養満点、健康にも美肌効果にもダイエットにもよいといわれる飲み物です。
しかし、いざ豆乳を買いに行くとお店にはいろいろな種類の豆乳が販売されています。
味の違いはともかく、パッケージ裏面を見ると書かれている、
無調整豆乳
調製豆乳
豆乳飲料
の違いの分からなさも購入時の悩みの一つ。
豆乳の効果も変わるのかしらん…。
という悩みを解消していきます。
無調整豆乳
無調整豆乳とは?
豆乳はご存知の通り、大豆から作られる飲み物です。
無調整豆乳について解説するには、豆乳の作り方を理解する必要があります。
【豆乳の作り方】
①大豆を水で煮てふやかす。
②ふやかした大豆をこしてつぶす。
③煮詰めてから絞る。
④豆乳の完成。
この大豆と水だけで作られた豆乳を無調整豆乳といいます。
大豆の栄養分のみでできています。
ちなみに、豆乳ににがりを加えると豆腐になります。
つまり、豆乳は豆腐の一歩手前の状態です。
無調整豆乳の定義
無調整豆乳を名乗れる基準は農林水産省のJAS規格により決められています。
JAS規格によると、
豆乳から水分を除き、大豆の成分のみにした状態である「大豆固形分」が8%以上のものだけが無調整豆乳を名乗れます。
大豆たん白質の含有率に換算すると3.5%以上です。
イメージしにくいですが、
1パック(200ml)の無調整豆乳の場合、
大豆たんぱく質は7g以上含まれていることになります。
大豆固形分8%以上の豆乳を無調整豆乳という。
無調整豆乳の味
無調整豆乳は100%大豆水です。
砂糖などの味つけもしていない大豆の味100%となります。
イメージは醤油や薬味をかけない状態の豆腐です。
大豆本来の味をダイレクトに楽しめますが、
大豆の味が濃く、大豆独特の風味やにおいも強いため、好みが分かれます。
無調整豆乳を飲んでいるときに
などと思うようになったりもします。
無調整豆乳の効果
冒頭でも書きましたが、
豆乳は栄養満点、健康にも美肌効果にもダイエットにもよいといわれる飲み物です。
無調整豆乳、調製豆乳、豆乳飲料を同じ量だけ飲むとした場合、
これらの効果を一番得られるのが大豆汁100%である無調整豆乳です。
無調整豆乳のおすすめの飲み方
無調整豆乳は大豆の青臭さを感じやすいです。
また、のどに少しひっかかる感じがします。
牛乳などはゴッゴッゴと飲めますが、豆乳はグビッ…ごくんと飲み込むイメージ。
好みが分かれます。
そのまま飲める方は、栄養価の面からもそのまま飲むのがおすすめ。
しかし、
という方は、
無調整豆乳を料理やお菓子作りに使いましょう。
加熱調理をしても豆乳の栄養素はあまり失われないといわれています。
シチューやグラタンなど牛乳を入れる料理の場合、牛乳の代わりに豆乳を使うことで手軽に栄養分を取ることができます。
冬の季節は豆乳鍋もおススメです。
なべの最後に雑炊にすれば、白菜やネギなどの具材からしみ出した栄養分が豆乳に溶け込んで効果倍増です。
調製豆乳
調製豆乳とは?
先にご紹介した無調整豆乳は大豆100%な飲み物でした。
その無調整豆乳に砂糖や塩、香料などで味付けして飲みやすくしたものが調製豆乳です。
つまり、無調整豆乳の味等を調製した飲み物です。
調製豆乳の基準は、JAS規格により大豆固形分が6%以上のものと決められています。
大豆たん白質の含有率に換算すると2.8%以上です。
こちらも1パック(200ml)で換算すると、大豆たんぱく質は5.6g以上含まれていることになります。
調製豆乳は大豆固形分6%以上
ちなみに、
無調整豆乳の「ちょうせい」という漢字は「調整」と書きますが、調製豆乳の「ちょうせい」は「調製」です。
こちらの記事で「ちょうせい」の漢字が違う謎を考察してみました。
ご興味のある方はぜひ。
調製豆乳の味
調製豆乳は砂糖などで味付けされているので、無調整豆乳よりも飲みやすくなっています。
といった主張があまりなく落ち着いた味わいなので、そのままでも飲みやすいですよ。
無調整豆乳が苦手という方は、調製豆乳か、下でご紹介する豆乳飲料をまずお試しください。
調製豆乳の効果
豆乳の効果は、豆乳に含まれる大豆に由来します。
無調整豆乳の大豆固形分が8%以上に対して、調製豆乳の大豆固形分は6%以上。
つまり調製豆乳は無調整豆乳よりも2%程度大豆成分が少ないことになります。
しかし、この数値はコップ一杯(200ml)あたりの量の差なので、継続して飲み続けるのであれば効果はほぼ同じ(誤差の程度)と言われています。
どちらを選ぶかは、飲みやすさで選べばよいと思います。
豆乳飲料
豆乳飲料とは?
豆乳飲料は無調整豆乳をベースに、果汁やコーヒー、ココナッツなどをブレンドした飲み物です。
豆乳飲料のJAS規格は果汁の有無で異なり、
果汁無しの場合:大豆固形分が4%以上
果汁有りの場合:大豆固形分が2%以上
となっています。
豆乳飲料の大豆固形分は
果汁無しの場合:4%以上
果汁有りの場合:2%以上
豆乳飲料の味
豆乳飲料は飲みやすさを重視した豆乳です。
コンビニやスーパーなどで見かけるいろんな味の豆乳は、ほぼ全て豆乳飲料といって良いと思います。
コーヒーやリンゴなど、ブレンドするものによって味や飲みやすさが変わります。
私はココナッツ入りの豆乳飲料が好きです。
私のおすすめは豆乳メーカー大手のマルサンアイから出ている「低糖質豆乳飲料」!
ココナッツ風味で飲みやすいし、ダイエットにも良いように感じます。
豆乳飲料の効果
おいしくて飲みやすくても、豆乳効果がないのであればあまり飲む意味がありません。
(好きで飲む分にはもちろんアリです)
豆乳飲料の基準は、ココアやココナツなどの無果汁の場合、大豆固形分が4%程度となります。
無調整豆乳の大豆固形分が8%以上なので、その半分程度です。
無調整豆乳と同じ効果を得ようとした場合、
無調整豆乳1本に対して豆乳飲料を2本飲む必要があります。
数字だけ見た場合は無調整豆乳を飲んだ方がコスパ的にもよいですね。
しかし、上でも書いた通り無調整豆乳は少しばかり豆々しく、慣れないと飲みづらいです。
豆乳の効果を得るには継続して飲み続ける必要があります。
これから豆乳に挑戦したい!
という方には、おいしいし、好みな味もきっと見つかると思うので豆乳飲料から始めるのがおススメですよ。
まとめ
■無調整豆乳
■調製豆乳
■豆乳飲料
の違いや効果を見ていきました。
無調整豆乳=大豆水。
調製豆乳=大豆水×味付け。
豆乳飲料=大豆水×味付け+他の味。
という違いがありました。
皆さんも豆乳を飲む際は、好みの豆乳を見つけてみましょう!