豆乳に含まれる成分では大豆イソフラボンが有名です。
しかし、豆乳には大豆イソフラボン以外にも素敵な成分がたくさん含まれています。
今回は大豆イソフラボンと同じくらい素敵な効果をもつ「サポニン」に注目していきます。
豆乳の二大栄養素の片翼「サポニン」
サポニンとは?
豆乳の中でも有名な栄養素である「大豆イソフラボン」。
大豆イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンと似た分子構造のため、女性に嬉しい効果満載です。
その大豆イソフラボンと双璧をなすのが、
豆乳に含まれる第二の素敵栄養素「サポニン」です。
サポニンは植物の根・葉・茎に含まれる成分であり、
中でも豆乳の原料である大豆など、マメ科の植物に多く含まれる栄養素です。
サポニンは植物によって種類や効果が異なり、漢方で有名な朝鮮人参などもサポニンによる効果を期待して配合されています。
サポニンの性質
アワアワ
サポニンには石鹸のように泡立つ界面活性作用があります。
豆乳を料理に使うときに火をかけるとブクブク泡立ちますが、
お湯が沸騰するときよりもブクブク泡立つのはサポニンが入っているからです。
苦っ
サポニンを口に入れると苦みを感じます。
無調整豆乳を飲んだ時に感じる苦みもサポニンによるものです。
と思うよりも、
と思いながら飲めば効果倍増です。
気持ちは大事。
そんな良薬口に苦しなサポニンのもつ効果を見ていきます。
(以下でご紹介する効果には個人差があります)
サポニンの効果
血糖値上昇を抑制
豆乳に含まれるサポニンは血糖値の上昇を抑制してくれる効果があります。
サポニンを投入したラットにブドウ糖やショ糖を与える実験をしたところ、血糖値上昇が7、8割も抑制されたという実験結果もあります。
血糖値が高いと脱水状態や糖尿病、心筋梗塞などの病気にかかりやすくなるため、豆乳を飲んでリスク低減しましょう。
血液サラサラ(悪玉コレステロール抑制)
サポニンで血液サラサラになる理由の前に、活性酸素についてご説明します。
活性酸素は体内の守り人。
体内に取り込んだ酸素の一部は活性酸素となり、外から入ってくる細菌などの悪いヤツをやっつけてくれます。
しかし、活性酸素が体内に増えすぎると手持ち無沙汰になり、細菌だけでなく周囲にある体内の脂肪も攻撃対象にしてしまいます。
根は真面目だけど猪突猛進なタイプなのです。
脂肪を攻撃して体内から無くしてくれるだけならば、
という良い話で済むのですが、
攻撃された脂肪は酸化され、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)に変身します。
悪玉コレステロールは血管の壁に潜り込んでコブをつくる原因になります。
コブがあると血流の邪魔になるので血流の流れが悪くなり、動脈硬化、心筋梗塞や脳卒中などになることがあります。
活性酸素は大事ですが、多すぎても困ったことになってしまうのです。
豆乳に含まれるサポニンは抗酸化作用があるため、活性酸素が増えすぎるのを抑えてくれます。
その結果、脂肪は脂肪のままとなり悪玉コレステロールも減少します。
なお、
の記事でもご紹介していますが、
サポニンと同様に、豆乳に含まれる大豆イソフラボンにも血液中の悪玉コレステロールを少なくする働きもあります。
肝機能UP!
悪玉コレステロールが肝臓に蓄積された脂肪肝の状態になると、肝臓は炎症しやすくなり、肝機能も低下します。
上の血液サラサラの項目でもご紹介したとおり、サポニンは悪玉コレステロールの生成を抑制してくれる効果がありました。
そのため肝機能もUPします。
お酒を飲んでいる方にとって肝機能UP効果は嬉しいですよね。
免疫力UP!がん予防にも!
サポニンは抗酸化作用があるので活性酸素が増えすぎないようにしてくれる。
とご紹介しました。
減ってしまうとそれはそれで問題なのでは?
サポニンには免疫機能があるナチュラルキラー細胞を活性化する働きもあります。
ナチュラルキラー細胞(NK細胞)とはリンパ球の一種で、体内のウイルスに感染した細胞や、一部のがん細胞を初期段階から攻撃してくれる細胞です。
ナチュラルキラーというのも、「生まれながらの殺し屋」という意味があります。
がん免疫療法の分野でも注目されている細胞なんですよ。
サポニンのナチュラルキラー細胞活性化により細菌やがん細胞から体を守るため、免疫力UPや癌になりにくい身体になるといえます。
まとめ
豆乳に含まれる「サポニン」という栄養素とその効果についてご紹介してきました。
大豆イソフラボンの美肌効果にあやかりたくて豆乳を飲んでいましたが、他にも様々なメリットがあることがわかりました。
豆乳を飲んで健康になりましょう。
…と、いいことばかり書きましたが、豆乳の飲みすぎにはデメリットもあります。
デメリットをこちらの記事にまとめたので合わせてお読みください。