豆乳は栄養価が高い分、とてもデリケートな飲み物。
保存に適さない方法で保管していると、風味や味が落ちたり、傷みやすくなったりします。
一方で、保存方法をしっかりしておけば、豆乳の傷むスピードを遅くしつつ保管することができます。
豆乳の開封後の保存方法
保存期間
豆乳の賞味期限
未開封の場合は保存期間が長い
豆乳はとても栄養価の高い飲み物です。
栄養価が高いということは雑菌の栄養にもなりやすく、傷みやすいということでもあります。
しかし、一般的な豆乳の賞味期限は
開封済の場合:2、3日
未開封の場合:3ヶ月以上
程度といわれています。
比較すると分かる通り、豆乳は未開封の場合の賞味期限がとても長いです。
未開封の賞味期限が長い理由は、豆乳の入っているパックが無菌状態を維持できる作りになっているからと言われています。
豆乳の紙パックは外部の空気や光をシャットアウトできるように、内側がアルミでコーティングされています。
その結果、傷む原因である雑菌が豆乳に混入することを防げるのです。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
例えば、
キッコーマンの無調整豆乳には、
賞味期限は180日と記載されていますし、
マルサンアイの低糖質豆乳飲料の賞味期限はなんと1年(365日)です。
開封済みの場合の保存期間は数日
とはいえ、これは未開封の賞味期限の話。
開封してしまうと紙パックによる保護がなくなるので菌の繁殖が発生しやすくなります。
開封後の豆乳が傷むのが早いのはこのためです。
そのため、開封後は2、3日で飲み切ることが推奨されています。
また、
というわけでもありません。
賞味期限内であっても保存場所を考えずに買ったまま放置しておくと、味や風味が落ちてしまうこともありえます。
未開封でも保存場所が適切でないと味が落ちる
豆乳が未開封時の保存方法
まずは豆乳が未開封のときの保存方法についてご説明します。
上でご紹介したとおり、紙パック入りの豆乳は内部がアルミで密閉されているので基本的に傷みにくい状態となっています。
未開封であれば、常温保存、冷蔵保存のいずれも可能です。
豆乳を「常温」で保存するときのポイント
特に1Lの豆乳パックなど冷蔵庫に入らない場合は常温保存することになるかと思います。
豆乳の密閉容器は雑菌、酸素、光を遮断してくれます。
しかし、紙パックの内側についているアルミは熱伝導率が高いため温度変化の影響を受けやすい性質があります。
豆乳保存時の温度変化が大きいと豆乳の風味や味が落ちる原因になります。
常温保存するときは、なるべく周囲の温度が一定となるように、直射日光が当たらない、風通しがいいところで保存するようにしましょう。
常温保存するときは、直射日光が当たらない、風通しがいいところで保存!
豆乳を「冷蔵庫」で保存するときのポイント
先ほどもご紹介しましたが、豆乳は温度変化によって味や風味が落ちていきます。
冷蔵庫に入れて保存する場合も、温度変化が極力起こらないことを意識しましょう。
豆乳を冷蔵庫のドアポケットに置かない
といった点を意識するとよいですよ。
その理由を以下で解説していきます。
豆乳をコップに注いだらすぐに冷蔵庫に戻すとよい理由
豆乳を冷蔵庫にしまうと、およそ5度程度に冷えた状態で保管されます。
飲むときには冷蔵庫から豆乳を取り出しますが、常温はおよそ17度。
コップに注いだあと、豆乳をすぐに冷蔵庫にしまわないと常温に戻ることになります。
つまり、冷蔵庫から取り出して放置すると10度以上の温度変化が起こります。
冷蔵庫のドアポケット保存をおススメしない理由
冷蔵庫のドアポケットとは、冷蔵庫のドア側についている保管場所です。
ドアポケットに豆乳を保存したくない理由は以下の2つ。
一つ目は、冷蔵室より温度変化が大きいからです。
ドアの開閉をするたびに冷蔵庫内と外気に交互に触れるので、温度変化が冷蔵室より激しくなります。
二つ目は、開閉するときに発生する振動です。
振動により豆乳がシェイクされた状態になります。
その結果、開封後の紙パック内に入った雑菌が豆乳全体に混ざりやすくなり、傷むスピードが速まる可能性があります。
開封後は冷蔵庫の冷蔵室で保存。
季節に合わせた保存場所を
温度変化といえば夏や冬。
夏場
夏場は、
クーラーのオンオフによる温度変化による劣化
が発生しえます。
常温保存よりは冷蔵庫で保存するようにしましょう。
冬場
冬場は、暑くならないため常温保存でもよいですが、
暖房をつける部屋での保存は避けたほうが無難
廊下などの室温がほぼ一定の場所が理想です。
【夏】冷蔵庫で保存
【冬】暖房をつける部屋での保存は避ける
開封後の保存方法
未開封であれば長期保存が可能でした。
しかし、一度開封すると紙パックが無菌状態ではなくなり、飲み口から雑菌が入りやすくなります。
豆乳は栄養価が高い分、雑菌の繁殖も起こりやすいです。
雑菌は冷蔵保存より常温保存の方が繁殖速度が速いので、開封後は必ず冷蔵庫に保管しましょう。
そして、開封後はできるだけ早めに飲み切るのが理想です。
開封後は冷蔵庫で保存
保存するときの容器は?
豆乳はアルミバリア付きの紙パックに入っています。
別の容器に移し替えるときに空気に触れるので、空気中の雑菌が侵入しやすくなります。
保存をするときに別容器に移し替えるのは止めましょう。
保存するときの容器は紙パックのまま保存
まとめ
豆乳の保存方法を、
①開封前
②開封後
に分けてご紹介しました。
いずれの場合も、可能であれば冷蔵庫で保存しておくと味も風味も長持ちするのでおすすめです。