大豆は別名「畑の肉」とも呼ばれています。
大豆と肉が似ているから…?
本記事では、
畑の肉と呼ばれる大豆と、実際の肉の成分を比較してみました。
大豆が「畑の肉」と呼ばれるのはなぜ?
畑の肉の意味
畑の肉とは大豆の別名です。
その理由は植物としては異例のたんぱく質の多さにあります。
大豆はたんぱく質含有量が多いですが植物です。
その他の植物とたんぱく質含有量を比較しようとしても、一般的な植物よりも桁違いに多いため比較できません。
そこで、同じくたんぱく質含有量の多いと言われている牛や豚などの肉類と比較されるようになりました。
また、昔は肉はとても高価な代物。
生きる上で欠かせないたんぱく質を肉からではなく大豆から摂取していました。
結果、畑で手軽に取れる肉という扱いになり、「畑の肉」と呼ばれるようになりました。
大豆が畑の肉と呼ばれるのはたんぱく質含有量が多いから!
野菜のたんぱく質含有量と比較
さきほど、
その他の植物とたんぱく質含有量を比較しようとしても、一般的な植物よりも桁違いに多いため比較できません。
と記載しましたが、どれくらい違うのでしょうか。
食品成分表をもとに、よく食卓に上がる野菜類と100gあたりのたんぱく質含有量を比較してみました。
大豆……………14.8g
ほうれん草……2.2g
キャベツ………1.3g
芽キャベツ……5.7g
ブロッコリー…4.3g
大根葉…………2.2g
大根……………0.5g
にんじん………0.8g
※調理方法などによりたんぱく質含有量は異なります。
野菜の中では芽キャベツのタンパク質含有量が多いものの、それでも大豆の1/3程度です。
主食のたんぱく質含有量と比較
野菜より頭3つ分以上飛び抜けている大豆のたんぱく質含有量。
次に食卓で主食になるご飯や小麦などとも比較してみました。
大豆……………14.8g
白米……………6.1g
小麦粉…………8.3g
とうもろこし…8.6g
さつまいも……1.2g
※調理方法などによりたんぱく質含有量は異なります。
小麦粉やとうもろこしも野菜類よりはたんぱく質含有量が多いです。
しかし大豆はそのおよそ2倍のたんぱく質を持っています。
大豆は植物で最も高たんぱく質な食べ物!
大豆と肉のたんぱく質含有量を比較
調べた範囲において、植物界には大豆より多いたんぱく質を持つものはいませんでした。
本当に畑の肉という名に負けないくらいのたんぱく質が含まれているのか、「畑のお肉大豆」と「本家お肉」のたんぱく質含有量を比較しました。
お肉を生で食べることはあまりないので、いずれも茹でた状態で比較します。
(食品成分表より。100gあたりの数値)
大豆……………14.8g
和牛ロース……12.6g
豚ロース………23.9g
鶏もも…………22.3g
※調理方法や部位などによりたんぱく質含有量は異なります。
比べてみると、大豆たんぱく質は豚や鶏より少ないものの、和牛よりも豊富に含まれていることが分かります。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
大豆は和牛ロースよりも高たんぱく質!
【番外編】海には「海の牛肉」と呼ばれる高たんぱく質食材も!
大豆は畑で取れる作物の中では最高のタンパク質保有者でした。
しかし、世界は広し。
海にまで範囲を広げると、畑界の王者、大豆よりももっとたんぱく質含有量の多い食材がありました。
わくわく
…その食材は、
海苔!
たんぱく質を多く含むことから、別名「海の牛肉」と呼ばれています。
ごはんですよのあの海苔です。
さっそく畑界の王者大豆とたんぱく質含有量を比較します。
大豆……………14.8g
焼のり…………41.4g
大豆の3倍近くあるよ!
海藻類にもタンパク質が多く含まれているようです。
その他の海藻類の昆布やワカメなども、大豆よりは少ないですが野菜より多くのたんぱく質が含まれていました。
こんぶ…………5.4g
わかめ…………13.6g
まとめ
大豆が畑の肉と呼ばれる理由をご紹介しました。
肉類とたんぱく質含有量を比較しましたが、確かに肉類と遜色ない量が含まれています。
たんぱく質の量は同程度ですが、肉類のたんぱく質と大豆のたんぱく質は性質が違います。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。